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申請ノウハウ6分で読める公開: 2026-06-01

3年計画で補助金を組み合わせる経営戦略──年ごとに違う制度を使う設計

1年目に持続化補助金で試作、2年目にものづくり補助金で量産投資、3年目に成長加速化補助金で大型成長。3年スパンで補助金を組み合わせる経営戦略の組み立て方を解説。

株式会社LAST SOLUTIONS 代表取締役 · 補助金 累計採択実績 20億円以上

この記事のポイント

1年目に持続化補助金で試作、2年目にものづくり補助金で量産投資、3年目に成長加速化補助金で大型成長。3年スパンで補助金を組み合わせる経営戦略の組み立て方を解説。

3年計画と補助金活用
3年スパン補助金戦略

単年度の補助金活用は「もったいない」

「今年はものづくり補助金、それで終わり」という補助金活用は、長期戦略として勿体ない

成熟した中堅企業を目指す経営者は、3年スパンで補助金を組み合わせる戦略を組んでいる。各年で違う制度を使い、事業を段階的に成長させる。

3年計画の基本フレーム

年度別の典型パターン

年度投資フェーズ主な補助金
1年目試作・市場調査持続化補助金、自治体補助金、SBIR
2年目量産・販路開拓ものづくり補助金、IT導入補助金
3年目大型成長・新事業成長加速化補助金、事業再構築系後継

3年計画のメリット

メリット1:年ごとの成長フェーズに合致

新規事業は「試作 → 量産 → 拡大」の段階を経る。補助金もこのフェーズに合わせて活用すると、無理なく事業成長できる。

メリット2:補助金疲れを防ぐ

毎年同じ補助金を狙うと、書類作成・実績報告で疲弊する。違う制度を使えば負担分散。

メリット3:複数の認定・実績が積み上がる

各年で違う補助金に採択されると、「○○補助金採択企業」の実績が複数並ぶ。次の補助金申請の信用にも。

メリット4:複数のコンサル・専門家と関係構築

各年で違う制度を扱うため、多様な専門家ネットワークが形成される。

実例:製造業A社の3年計画

1年目:持続化補助金 100万円

  • 目的: :新商品の試作・市場テスト
  • 内容:3D CADソフトの導入、試作品制作、展示会出展
  • 補助率:2/3、上限100万円
  • 結果:試作品完成、3社からトライアル受注

2年目:ものづくり補助金 1,500万円

  • 目的: :量産化のための設備投資
  • 内容:CNC加工機、品質管理システム、自動化ライン
  • 補助率:1/2、上限1,500万円(一般型)
  • 結果:量産開始、月産1,000個達成

3年目:成長加速化補助金 5億円

  • 目的: :海外展開・100億企業化
  • 内容:海外子会社設立、現地工場建設、グローバル販路開拓
  • 補助率:1/2、上限5億円
  • 結果:採択(10%程度の難関)→ 海外展開開始

→ 3年で6億6,000万円超の補助金を活用、事業規模が10倍に。

戦略的な3年計画の組み立て方

ステップ1:3年後の事業ゴールを設定

  • 売上目標
  • 主要顧客・市場
  • 必要な投資総額

ステップ2:年ごとのマイルストーン分解

  • 1年目:何を達成するか(試作完成?市場調査?)
  • 2年目:量産・拡大フェーズ
  • 3年目:大型成長フェーズ

ステップ3:各年に合う補助金を選定

  • 1年目:小規模・低リスクの制度
  • 2年目:本業強化の中型制度
  • 3年目:大型・成長加速の制度

ステップ4:加点項目の取得スケジュール

  • 経営革新計画(取得に2〜3ヶ月)
  • パートナーシップ構築宣言(5分で取得)
  • 賃上げ表明(3年計画で実施)
  • 公募開始までに全て取得済みにする

ステップ5:金融機関・税理士との連携体制構築

3年計画は補助金だけでは完結しない:

  • 金融機関:融資の事前計画
  • 税理士:税制優遇との連動
  • 補助金コンサル:制度横断の戦略

3年計画の落とし穴

落とし穴1:1年目の事業が失敗

  • 1年目で予期せず事業が失敗
  • 計画通り進まず、2年目以降の補助金応募が困難

対策:1年目を「試行錯誤の期間」と位置づけ、失敗してもピボット可能な設計にしておく。

落とし穴2:補助金前提のCF設計

  • 各年の補助金が全て採択される前提でCFを組む
  • 1つでも落ちると計画破綻

対策:採択率50%前提で、補助金なしでも回るベース計画を持つ。

落とし穴3:制度変更で対象外に

  • 3年計画の途中で、補助金制度自体が変更・終了
  • 想定していた制度が使えなくなる

対策:複数の代替制度を年ごとに用意。1つの制度に依存しない。

落とし穴4:実績報告の期間が重複

  • 各年の補助金で実績報告期限が重複
  • 社内の事務負担が爆発

対策:補助金担当の専任化、コンサルとの長期契約で報告作成を委託。

3年計画を支えるコンサル選び

3年計画を組めるコンサルは限られる:

必要なスキル

  • 国・自治体の主要制度を全て知っている
  • 制度横断の戦略思考
  • 3年スパンでの伴走意思
  • 加点項目取得の段取り力

単発コンサルとの違い

「申請書を書きます、採択されたら終わり」のコンサルでは3年計画は組めない。長期パートナーとして伴走できる相手が必要。

TORUQの認定コンサルは「3年計画」を提案できる

TORUQに登録されている認定コンサルは、単発の補助金申請だけでなく、経営計画と連動した3年スパンの補助金戦略を提案できる。

「今回の補助金で何を達成したいか」だけでなく、「3年後にどこに行きたいか」から逆算する相談が可能。

成長加速化を本気で考える経営者は、長期伴走できるコンサルとの出会いから戦略が始まる。

※本記事は補助金活用戦略の一般的な整理であり、具体的な制度詳細は各補助金事務局にご確認ください。

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